- かんし
- I
かんし【冠詞】英語・ドイツ語・フランス語などで, 名詞あるいは名詞的用法の語の前に添え, ある限定を加える語。 定冠詞・不定冠詞・部分冠詞などがあり, 言語によっては名詞の性・数・格によって語形を変える。IIかんし【官仕】官吏となること。 仕官。IIIかんし【官使】太政官の使者。IV
「~参りたりや/讃岐典侍日記」
かんし【官司】(1)役所。(2)役人。Vかんし【官市】律令制時代における官設の市場。 藤原京・平城京・平安京に東・西の二市が置かれ, 養老令によると, 市司の管理下に毎日正午に開き, 日没前に鼓を三度打って閉じることになっていた。→ 市(1)VIかんし【官私】公事と私事。 政府と民間。VII「~を問はず, 先づ自己の独立を謀り/学問ノススメ(諭吉)」
かんし【寒士】貧しい人。 地位の低い人。VIIIかんし【干支】十干(ジツカン)と十二支(ジユウニシ)。 えと。IXかんし【幹枝】(1)木の幹と枝。(2)「干支(カンシ)」に同じ。Xかんし【扞止】せきとめること。XI「土砂~」
かんし【換歯】脊椎動物で, 歯が抜けかわる現象。 哺乳類では普通, 一生に一回おこる。XIIかんし【敢死】死を覚悟であること。 決死。XIII「~の兵を選み/近世紀聞(延房)」
かんし【款識】鐘・鼎(カナエ)などに鋳出し, または刻み込んだ文字。 凹字(陰文)を款, 凸字(陽文)を識という。 かんしき。XIVかんし【漢子】〔古く胡人が漢人を呼んだ語〕男子。 男子をいやしめていう場合にも用いる。XV「『門人か傔か』と見える~を差遣した/伊沢蘭軒(鴎外)」
かんし【漢詩】(1)中国漢代の詩。(2)中国の伝統詩。 一句が四言・五言または七言から成るものが一般的で, 平仄(ヒヨウソク)・脚韻などのきまりがあり, 古詩・楽府(ガフ)・絶句・律詩などの種類がある。 からうた。XVIかんし【環視】多くの者が取り囲んで見ること。XVII「衆人~の中で捕縛される」
かんし【監使】(1)鎮守府将軍の唐名。(2)宮城の門衛。XVIII「緑衣の~宮門をまぼるだにもなし/平家(灌頂)」
かんし【監視】(1)不都合な事の起こらぬように見張ること。「沿岸を~する」「厳しい~のもとにおかれる」「~員」「~船」
(2)旧刑法で, 再犯防止のための付加刑。 受刑者の釈放後, 一定期間執行するもので, その期間住居移転の自由は認められず, 警官によってその生活が監視される。XIXかんし【看視】注意して見守ること。XX「葉子は自分の眼で二人を~して/或る女(武郎)」
かんし【瞰視】高い場所から見下ろすこと。XXI「四方の群山を脚下に~す可し/欺かざるの記(独歩)」
かんし【管子】(1)管仲(カンチユウ)の尊称。(2)中国古代の政治論文集。 管仲の著と伝えられるが, 一人の作ではなく戦国時代から漢代にかけて成立したとみられる。 現存七六編。 経済政策や富国強兵策などを記す。XXIIかんし【諫止】いさめてやめさせること。XXIIIかんし【諫死】死んで目上の人をいさめること。 また, 死ぬ覚悟でいさめること。XXIVかんし【鉗子】主に外科手術用の, 組織や器物を把持するための鋏形の金属器具の総称。 体内の組織や異物をはさんだり, 引き出したり, また血管の血流の遮断に使用される。XXV「止血~」
かんし【関市】関所と市場。 人や物が集まる場所。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.